ビルトインガレージで後悔しがちな7つのデメリット
ビルトインガレージで後悔する要因としては、下記のようなデメリットがあげられます。
家の間取りが制限される
住宅のなかに車庫をつくると、住宅の間取り配置が少なからず制限されてしまうというデメリットがあります。
例えば建物の一階部分に車庫をつくった場合、玄関や階段などの配置はある程度決まってしまいます。また当然一階部分は車庫があるため狭くなり、リビングなどを一階に配置する間取りは難しくなります。
木造では耐震性が不安
住宅は大きな窓が多いほど、壁の量が減ってしまいます。大きな窓が多くなるほど壁での支えが減ってしまうため、別で補強をしなければ耐久性や耐震性が悪くなってしまいます。
ビルトインガレージをつくる場合、最低でも車が通れる出入口を開口しておかなければならないので、その部分は壁がつくれず支えがなくなってしまいます。
<そのため、木造住宅では耐震性が悪くビルトインガレージをつくるのが難しくなります。ビルトインガレージをつくる場合、木造ではなく鉄筋コンクリート造のほうが耐久性や耐震性が良くなります。
家のなかに埃や花粉が入りやすい
住宅のなかに車庫があると、車の出し入れの際に出入口を開けているので、外の埃が住宅のなかに入ってきやすいというデメリットがあります。
また花粉も同様に住宅のなかに入ってきやすいため、花粉症の方はとくに注意が必要です。
そして埃や花粉だけでなく、車の排気ガスやタイヤについた泥なども車庫とはいえ住宅のなかに入れてしまうことになりますので、気にされる方は注意が必要です。
車を駐車しにくい
ビルトインガレージは建物のなかにつくられるため、駐車スペースが狭くなることがあります。
そのため建物の壁に擦れないようにある程度運転技術が高い人でないと、車の出し入れが難しく感じます。車の出し入れが難しくなると、面倒くさくなり車で出掛ける頻度が減少してしまう可能性もあります。
一階部分は採光を取り入れにくい
住宅の一階に車庫をつくった場合、正面の出入口をシャッターにすることが多いため一階部分は採光を取り入れにくいという欠点があります。
側面や後面に窓を配置したいところですが、狭小地であれば隣に密接して住宅が建っているため窓を配置しても採光を取り入れにくく車庫への日当たりが悪くなる可能性があります。
車のエンジン音がうるさい
住宅のなかに車庫があると、車のエンジンを住宅のなかで始動することになりますので、エンジンの始動音がうるさく感じることがあります。また車のドアを閉める音も、「バタン」と響きやすくなります。
このような車の音を気にされる方にとっては、ビルトインガレージは不向きかもしれません。
延べ床面積が1/5以上は固定資産税が高くなる
メリットのところで、延べ床面積の1/5までのビルトインガレージであれば固定資産税が安くなると説明しましたが、1/5以上のビルトインガレージではどうなるのか。
一般的な壁に囲まれていない外につくるガレージであれば、そもそも固定資産税の課税対象にはなりません。この場合と比較すると、延べ床面積の1/5以上のビルトインガレージをつくれば固定資産税はかえって高くなりデメリットとなる可能性があります。
まとめ
敷地面積の広さやビルトインガレージの構造や広さによって、メリットとデメリットは変わります。ビルトインガレージの最大のメリットは、やはり敷地を有効に活用できる、すなわち狭小地などでも有効にガレージがつくれることです。
しかし、ビルトインガレージの欠点をよく理解しておかないとガレージをつくってから後悔してしまう可能性があります。
狭小地と狭小住宅のメリット・デメリットについては、こちらの記事をご参考ください。
敷地を有効に活用するという理由であれば、ビルトインガレージを検討するのも良い方法かもしれません。