防犯砂利とは何か?知っておきたいメリットとデメリットを徹底解説

外構

庭は定期的に手入れをしていないと、いつの間にか雑草が生い茂って大変なことになります。

雑草をおさえるために、除草剤をまいたり、防草シートを敷くことがあります。

そして防草シートの上に砂利を敷き詰めれば、雑草をかなりおさえることが出来ます。

砂利には様々な種類のものがあります。

白玉砂利
赤玉砂利
5色砂利
大磯砂利
伊勢砂利
金華砂利 などなど

色や形なども豊富な種類があります。

今回は砂利の中でも、防犯砂利のメリットとデメリットについて書いていきたいと思います。

 

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防犯砂利とは?基本的な特徴と仕組み

防犯砂利とはその名前の通り、防犯対策になる砂利です。どのような防犯対策になるのかと言うと、砂利を踏むと音が鳴るため侵入者に気付きやすくなりますし、侵入者を焦らすことが出来ます。

通常の砂利でも踏めば、『ジャリジャリ』と音が鳴りますが、防犯砂利のほうが大きな音が鳴ります。費用は安いものから高いものまで幅広く売られています。

 

防犯砂利の定義と一般の砂利との違い

防犯砂利とは、不審者の侵入を防ぐために使用される特殊な砂利で、踏むと非常に大きな音が出るように加工されています。一般的な砂利と比べて、防犯砂利は衝撃音が約70dB以上、場合によっては76.5dB以上の音を発生するものが標準的で、防犯対策用として特化しています。一方、一般的な砂利は装飾やランドスケープの目的で使用されることが多く、音の発生を重視していません。このように機能面で大きな違いがあり、防犯砂利は空き巣対策や住宅の安全確保に適しています。

 

防犯に役立つ仕組みと音の特徴

防犯砂利の最大の特徴は、その「音」による警告効果です。音量の目安とされる70dB以上は掃除機や電話の呼び出し音に匹敵し、不法侵入者に心理的なプレッシャーを与えます。この音が発生する仕組みは、砂利同士が踏まれることで強く摩擦し合い、特定の振動や響きが生じるよう設計されているためです。また、警報代わりとしてだけでなく、住人や隣人に不審者の存在を知らせる役割も果たします。そのため、防犯砂利は簡単な設置だけで防犯効果を期待できる便利なアイテムです。

 

代表的な素材の種類と選び方

防犯砂利にはさまざまな素材が使用されており、主にセラミック、砕石、ゴムチップなどがあります。セラミックは軽量で扱いやすく、耐久性にも優れているため人気があります。一方、砕石は重量があり、安定性を重視したい場合に適しています。ゴムチップはクッション性が高く、転倒時の怪我を防止する機能が期待できます。選び方として、砂利の音量や耐久性だけでなく、自宅周囲の景観や設置する場所の環境に適しているかも考慮することが重要です。設置目的や利用場所に応じて適切な素材を選ぶことで、防犯効果はさらに向上します。

 

防犯砂利を利用する一般的な環境や場所

防犯砂利は、主に戸建て住宅の周囲や裏庭、塀の下回り、そして駐車場などで利用されます。これらの場所は、不審者が侵入しやすい「死角」や「見通しの悪い場所」であることが多いため、防犯砂利の音による抑止効果が発揮されやすいです。また、雑草の発生を抑えるというメリットもあるため、住宅周囲の手入れが行き届きにくい場所に敷設されることも少なくありません。さらに、防草シートと併用することでメンテナンスを減らすことができ、効率的に防犯機能を高めることができます。

 

防犯砂利のメリット: 知っておきたい5つのポイント

防犯砂利を踏む泥棒のイラスト

高い防犯効果と犯罪抑止効果

防犯砂利は、不審者が歩いた際に大きな音を発生させるため、犯罪抑止効果が期待できます。不審者は音により行動が目立つため、侵入を諦めるケースが多いのが特長です。このように、防犯砂利は住宅地で簡単に防犯対策を実現できる素材です。

また、日常的に砂利を歩く際の音も防犯意識を高める効果があるとされており、屋外の安全性を向上させる役立つツールです。さらに防犯砂利を庭に敷き詰めておくだけでも、「防犯対策をしている家だ」と思わせて被害を減らすことが出来ます。

 

雑草防止としての役割も期待できる

防犯砂利は、地面に敷設することで雑草の成長を抑える効果があります。特に、防草シートと併用することでさらにその効果が高まります。これにより、雑草の手入れにかかる手間を大幅に軽減することができ、庭や敷地全体のメンテナンスを簡単にする利点もあります。

 

設置や維持が比較的簡単

防犯砂利の設置は、特別な技術や工具を必要としないため、女性や高齢者でも容易に行えます。また、初期費用が抑えられる上に、特別な定期メンテナンスも必要ありません。適切に敷設することで長期間にわたり効果を発揮するため、手軽さと経済性を兼ね備えた防犯対策と言えます。

防犯砂利はホームセンターなどで購入した場合でも、その軽さから持って帰るのも容易です。とくにガラス製の防犯砂利が軽いようです。(重い防犯砂利もあります)

砂利を袋から出して庭に敷き詰めるときも、通常の砂利のように重さがあると大変ですが、防犯砂利であれば敷き詰めやすいです。

 

景観を損ねずに使える選択肢

防犯砂利には様々な色や形、粒の大きさがあり、庭のデザインや住宅の外観に調和しやすいのが特徴です。例えば白や黒、ベージュなどのカラーが選べるため、景観を損ねることなく防犯対策を施せます。防犯用途以外にも、家全体の印象を引き締めるアクセントとして活用できる点も大きなメリットです。

 

防犯砂利のデメリット: 注意すべき点とは?

粉塵や砂利の飛散リスク

防犯砂利は一般的に軽量であるため、風や雨の影響で散らばることがあります。この飛散は、品質の低い砂利や適切に敷設されていない場合によく見られます。また、細かい砂や粉塵が発生する場合もあり、特に乾燥した季節などには周辺の庭や道路を汚してしまうことがあります。このような問題を防ぐためには、敷設場所を特定し、砂利をしっかりと固定する工夫が必要です。

 

ケガや転倒のリスクについて

防犯砂利はその特性上、表面が粗い形状をしていることが多く、靴底が引っかかったり、バランスを崩して転倒する可能性があります。特に子どもや高齢者が利用する場所では注意が必要です。加えて、尖った石の破片が足を傷つけることもあるため、裸足で歩くことは避ける方が安心です。利用する場合は、怪我を防ぐための砂利の選定や敷設方法が重要です。

 

近隣への騒音問題の可能性

防犯砂利の特徴である「踏むと音が出る」性質は、防犯対策としては有効ですが、音が大きいために近隣とのトラブルを引き起こす場合があります。例えば、住宅密集地では70dBを超える音が発生した際に、生活環境に不快感を与えることも考えられます。防犯砂利を利用する際は、敷設場所や利用範囲を慎重に設計し、騒音問題を最小限に抑える工夫が必要です。

 

設置費用やメンテナンスの負担

防犯砂利の敷設には初期費用がかかり、設置後もある程度のメンテナンスが必要です。定期的な砂利の補充や飛び散りの掃除、防草シートの劣化確認など、維持には手間やコストがかかる場合があります。また、防犯砂利の敷設には防草シートを併用することが推奨されますが、これも別途費用が必要になります。そのため、導入前に必要な工程やコストをしっかり把握することが大切です。

 

防犯砂利の効果的な敷設方法と注意点

防犯砂利を適切に敷設する方法

防犯砂利を効果的に利用するためには、適切な敷設が重要です。まず、防犯砂利を敷く前に雑草やゴミをしっかり取り除き、敷地をきれいに整備しましょう。その後、防草シートを敷いてから砂利を配置すると、雑草の生育を防ぎつつ、防犯効果を最大限に発揮できます。また、敷く厚さは3〜5センチメートルを目安に設定することで、音がしっかりと鳴る状態にすることが可能です。さらに、防犯砂利は人目につきにくく、泥棒が侵入しやすい裏庭や死角のエリアに配置するのが最適です。

防犯砂利を敷くときに用意しておくものを下記にまとめてみたので、ご参考下さい。

  • 防犯砂利
  • 除草剤
  • 除草シート
  • ピン(シートを止めるもの)
  • ハンマー(ピンを打ち込むもの)

 

防草シートの役割と組み合わせ

防草シートは、防犯砂利を敷設する際に欠かせないアイテムです。このシートを使用することで、雑草が生えるのを抑え、砂利の飛散も軽減することができます。また、防犯砂利の下にシートを敷くことで、砂利が地面に沈み込むことを防ぎ、長年にわたって安定性を保つ効果があります。特に防犯砂利は軽量のものが多いため、雨や風で動いてしまう場合がありますが、防草シートとの組み合わせにより、このような問題を最小限に抑えられます。

 

敷設時に注意すべきポイント

防犯砂利を敷設する際にはいくつかの注意点があります。まず、防犯砂利が周囲に散らばらないよう、敷設エリアを縁石や敷板などで区切っておくことが推奨されます。また、砂利を敷くエリアが風の強い場所であれば、風による飛散対策が必要です。さらに、防犯砂利を配置する厚さが薄すぎると、音がしっかり鳴らない場合があります。一方で厚すぎると歩きにくさや整形の難しさが生じるため、適切な厚さを守ることが重要です。加えて、防犯砂利の粒が大き過ぎるとケガのリスクが高まるため、粒の大きさにも注意が必要です。

 

失敗しないための砂利の選び方

防犯砂利選びの際には、設置場所や目的に合ったものを選ぶことがポイントです。例えば、住宅密集地では大きな音が発生する砂利を選ぶと近隣住民への騒音問題が発生する可能性があるため、音の大きさを確認して選定する必要があります。また、雨風の多い地域では、軽量ではなくやや重めの砂利を選ぶことで飛散を防げます。さらに、設置したい場所の景観に合う色や形状の砂利を選ぶことで、住宅の外観を損なわずに防犯対策を行うことができます。砂利を実際に購入する前に、ホームセンターや建材屋で現物を確認するのもおすすめです。

 

防犯砂利を利用する際のチェックリスト

防犯砂利の導入前に確認すること

防犯砂利を導入する前に、まずご自宅の環境や導入目的を明確にすることが重要です。敷設場所として効果的なのは、空き巣の侵入経路となりやすい窓下や人目につきにくい死角部分です。また、砂利が散らばらないよう、防草シートや縁石を使用する対策を考える必要があります。そして、防犯砂利は効果を発揮する反面、音が大きいため近隣に迷惑がかからないか事前に確認しておくことでトラブルを防ぐことができます。

 

目的に合った砂利を選ぶポイント

防犯砂利には素材や色、音量の違いがありますので、導入する場所や目的に合った製品を選ぶことが大切です。住宅密集地では音量を抑えたタイプも選択肢に入れることをおすすめします。また、砂利の見た目やサイズも考慮すると、景観を損なうことなく自然に設置できるでしょう。

 

防犯砂利で安全な住環境を実現する

防犯砂利は、不審者の侵入を防ぐために自宅の防犯対策として非常に効果的なアイテムです。音による警告効果だけでなく、雑草防止や景観改善のメリットもあるため、多機能な防犯用品として広く利用されています。ただし、防犯砂利にもデメリットがあるため、その特性をよく理解し、適切に設置することがポイントです。安心できる住環境を実現するために、防犯砂利の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

防犯砂利を敷き詰めるだけで、防犯対策や庭をおしゃれに見せることが出来ます。

防犯砂利を敷き詰める場所は、住人が普段通らない家の裏側などにすると不要な音鳴りを防ぐことが出来ます。

防犯砂利が風で飛んでしまわないように、ある程度重さのある防犯砂利がおすすめです。