私は、今までに4箇所のUR賃貸の団地(マンション)に住んでいたことがあります。築年数が50年以上の古い団地から、築年数が10年以内の新しい団地まで、住んでいたことがあります。
UR賃貸は、ネット上では良い口コミがあれば悪い口コミもあり、様々な噂が流れています。そんなUR賃貸の評判は、実際のところはどうなのか。
そこで今回は私の体験談もまじえて、UR賃貸の評判を暴いていきたいと思います。
UR賃貸のデメリットは、次ページに記載しています。
UR賃貸とは
UR賃貸とは、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が管理している団地の賃貸住宅になります。URとは、都市再生機構(Urban Renaissance Agency)の頭文字をとってつけられています。
よくCMなどで「UR(ユーアール)でアール」という言葉を見聞きすることがあるかと思います。
最近では無印良品やイケアと連携している物件もあり、お洒落で魅力的でもあります。
UR賃貸の評判
UR賃貸の評判でよく聞くのが、
初期費用が安い
退去費用が安い
リノベーションされていて住みやすい
家賃が高い
隣人の騒音トラブルやマナーがひどい
入居審査に通りにくい
など数多くの良い口コミと悪い口コミが混在していますが、果たして実際はどうなのでしょうか。
下記にUR賃貸の評判と私の体験談をまとめて、『良いところ』と『悪いところ』に分けてみました。
UR賃貸のメリット
UR賃貸には、魅力的なところがたくさんあります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
初期費用を安くおさえられる
評判にもよく出ているように、UR賃貸で最もメリットを感じるのは初期費用を安くおさえられるところです。
なんと礼金や仲介手数料は0円です。
民間の賃貸住宅では、仲介手数料は家賃1ヶ月分、礼金が家賃数ヶ月分もしくは数十万円になることがあります。さらに、保証料や火災保険料などが必要になります。
ですから民間の賃貸住宅で契約をすると、初期費用で50万円を軽く超える場合があります。
UR賃貸では、保証会社を契約する必要もありませんし、火災保険加入も任意となっていますので、この二つの費用が除かれるだけでも数万円は安くおさえられます。
初期費用をおさえるために、内覧や契約をUR賃貸の店舗や現地案内所で
UR賃貸の団地を民間の不動産会社から紹介をしてもらう場合には、仲介手数料がかかる場合がありますのでご注意ください。
私の友人は、民間の不動産会社経由で仲介手数料がかかったと言っていました。ですからUR賃貸の団地を探す場合は、UR賃貸店舗・UR営業センター・現地案内所に行くことをおすすめします。
更新料がかからない
賃貸の更新料が無料なのは非常に助かります。
民間の賃貸住宅では、更新料でだいたい2年に1回に家賃1ヶ月分くらいは必要なケースが多いです。もちろん民間の賃貸住宅でも更新料が無料のところもありますが、保証会社を契約していれば保証会社の更新料も支払う必要がでてきます。
UR賃貸では保証会社を契約をしなくていいので、その更新料もかかりません。
保証人不要
保証人がどうしても見つけれない人や、保証人が遠方にいて書類を書いてもらうのに手間や時間がかかる人にとっては、とてもメリットとなります。
しかも保証会社も契約する必要がないので、費用もおさえることができます。
キャンペーンや割引をよくしている
UR賃貸では、キャンペーンや割引をしていることがよくあります。物件や期間によっても異なりますが、敷金が1ヶ月分になったり、家賃が減額もしくは1ヶ月分が0円になるなど様々なキャンペーンや割引制度が用意されています。
他のキャンペーンや割引制度は下記になります。
近居割
U35割
子育て割
そのママ割
URライト
フリーレント など
(2022年7月時点)
耐震性に力を入れている
UR賃貸のほとんどの団地では耐震診断がされており、必要に応じて耐震改修工事が順次行われているようです。
改正後の新耐震基準で建設したUR賃貸住宅は、旧耐震基準で求められている耐震性に加え、極めて稀にしか発生しない震度6強から震度7程度の大規模の地震に対しても、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じない耐震性を確保しています。
出典元:UR賃貸住宅の耐震性について|UR賃貸住宅
これなら大きな地震がきても安心できそうです。
原状回復負担区分が明確になっている
下記は国土交通省のホームページに掲載されている『原状回復』についてです。
原状回復を「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」と定義し、その費用は賃借人負担としました。
出典元:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について|国土交通省
民間の賃貸住宅では、退去時に原状回復の負担をどこまでするのか明確になっていないことがあります。
退去時において、貸した側と借りた側のどちらの負担で原状回復を行うことが妥当なのかについてトラブルが発生することがあります。
出典元:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について|国土交通省
一方、UR賃貸では貸主(UR側)と借主の負担する内容が明確にされているので退去時のトラブルを減らすことができます。
退去費用は安い?
UR賃貸住宅の原状回復負担区分は明確になっているが、退去費用は実際安くなるのか。
冒頭でも書きましたが、私は今まで4箇所のUR賃貸の団地に住んでいたことがあります。ですが、実際退去費用が一万円を超えたことは一度もありませんでした。
退去費用は一番安くて3000円程度、高くても8000円程度だったと思います。ですから退去費用は、民間の賃貸住宅よりも安くなりやすいです。
退去時の立ち会いは任意?
退去時の立ち会いは、任意で決めることができます。立ち会わなくても退去後にURの職員さんが勝手に部屋をチェックしてくれるので大丈夫です。
立ち会うか立ち会わないかは、退去時にもらう書類の中に書く欄があるのであらかじめ提出して伝えておく必要があります。
私の経験上では、「立ち会わなかったから退去費用が高く見積もられた」ということはありませんでした。
ですから時間がとれない場合は、無理に立ち会う必要はないかと思います。ですが、やはり立ち会ったほうが一つ一つの汚れや破損に対して説明や言い訳ができるので、自分の満足する結果にはなりやすいかもしれません。
リノベーションされている
実際私が住んでいたUR賃貸の団地でも、外観はボロボロの建物ですが中に入るととても綺麗な部屋となっているところがありました。
リノベーションとは?
下記はリノベーションについての引用です。
中古住宅に対して、機能・価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修を行うこと。例えば、水・電気・ガスなどのライフラインや構造躯体の性能を必要に応じて更新・改修したり、ライフスタイルに合わせて間取りや内外装を刷新することで、快適な暮らしを実現する現代的な住まいに再生していきます。
出典元:リノベーションとは|リノベーション住宅推進協議会
そのため、家賃が安く築年数が古い団地だったとしてもリノベーション物件であれば、部屋の中は綺麗で生活しやすくなっているのでおすすめです。
安い家賃で広い間取りの部屋に住める場合がある
UR賃貸の評判では、悪い意見としてよく「家賃が高い」といわれています。たしかにUR賃貸では、民間の賃貸住宅よりも家賃が高い物件が多くあります。
特に築年数が浅い団地や駅近の団地などの物件では、家賃が民間の賃貸住宅より高く設定されていることが多い気がします。
しかし反対に築年数が古くて駅から遠い団地の物件に関しては、家賃が民間の賃貸住宅より安い場合もありお得になることがあります。
このようにUR賃貸では家賃が非常に高く設定されている物件もあれば、反対に家賃が安く設定されている物件もあるので一概には家賃が高いとはいえません。
敷地内の公園で遊べる
UR賃貸の規模が大きい団地などでは、その敷地内に公園がつくられていることがあります。
部屋を出てすぐに子供の遊び場があるのは子供にとって嬉しいことですし、親にとっても子供が見えるところで遊んでいれば心配事も減るので安心です。
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