玄関の間取りで後悔したくない!

間取り

家の顔とも言える玄関、家に入った時に、まずこの玄関の間取りの雰囲気次第で大きく家の印象が変わることと思います。

だからこそ、玄関の間取りにはこだわりたいという方も多いと思います。注文住宅ではそれが出来るのです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

吹き抜けや玄関リビング一体型で広く見せるなど、こだわりだしたらキリがありませんが、その中でも今回は一般的に悩みそうなところを書いていきます。実際私が設計士さんに確認された箇所でもあります。

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玄関の間取りで決めること

玄関の間取りでは決めることがたくさんあります。今回は上がり框、玄関収納、玄関階段、玄関トイレ、玄関リビング一体型について書いています。

上がり框

上がり框とは、玄関で靴を脱いでホールに上がるときにある、段差になっている横木のことです。

上がり框は段差が高い場合と段差が低い場合ではそれぞれにメリット、デメリットがあります。

上がり框の段差が高い場合のメリット

・靴を履くときに上がり框に座れる。(これが結構重要です)

・風がふいても埃が廊下に入りにくい。

上がり框の段差が高い場合のデメリット

・歳とともに上がりにくくなる。

・車椅子ではもちろん大変。

上がり框の段差が低い場合のメリット

・玄関が視覚的に広く感じやすい。

・歳をとってもさほど気にならない。

・車椅子でも上がりやすい。

上がり框の段差が低い場合のデメリット

・埃が風で廊下にはいってきやすい。

上がり框で注意すること

上がり框が高いほど老後には後悔をしてしまう可能性があります。私も老後の生活のしやすさを気にはしていましたが、やはり履きにくいブーツなどを座って履けるようにしたいという思いが強く、結果的に段差の高さを25㎝に設定してもらいました。

立ったまま靴を履くのは老後にはつらそうですし、上がり框が高くて不便になっても後から段差をつくればいいと思いましたので。

段差を高くする場合は、縦手すりもしくはL字型手すりを取りつけてもらう事をおすすめします。

手すりの高さは、手すりの上端が段差を上がりきった時に肩の位置より少し上になるように設定しておくのが理想です。もし靴を履く時などで段差に座り込む事が多い場合は、手すりの下端を低く設定しておくと将来有効に手すりを利用できると思います。

手すりの取り付けが不可能な場合は、下駄箱を台にして上がる時に手で支えられる配置にするという方法もあります。

しかし台を押さえて動くよりはやはり手すりを掴んで動くほうが安全ですし、使いやすくはなります。

玄関収納

玄関収納には、下駄箱やシューズクロークなどがあります。

下駄箱の種類

下駄箱が大きすぎると玄関が狭く見えますし、圧迫感がでてきます。ただ小さい下駄箱にして、靴が土間に散乱するくらいなら大きなほうが絶対いいです。

最近のハウスメーカーでは、壁面収納型の大きな下駄箱が標準仕様となっているケースも多いです。

下駄箱の種類にはいくつかあり、そのなかで代表的なものを下記にあげていきます。

壁面収納型

壁面収納型はとにかく大きくて靴が何十足も収納できますが、玄関が狭く感じます。

壁面収納コ型

壁面収納型をコの字型にしたタイプです。コの字の空いたスペースに飾りや物を置いたり、手をつく台としても使いやすいです。コの字部分に照明やアクセントクロスを使用するとおしゃれ感が増します。

カウンター型

カウンター型は靴の収納力は低いですが、カウンターの上にちょっとした飾りや物など置けますし、上がりかまちの上がり下りの際に手を置く台としては使いやすくなります。玄関も広く感じます。

吊戸棚型

吊戸棚型は、上部に収納棚があるので玄関が広く感じます。

シューズクローク

シューズクロークを玄関入って横手につくる事で、傘やベビーカーなどをその場所に置けるので玄関が物があふれかえりにくくなりスッキリと見せることができます。

シューズクロークにパイプハンガーをつければカッパやコートもかけて収納もできますし、雨でぬれたときは乾かしておく事もできます。

シューズクロークは内部が見えにくくなるように工夫ができればよりスッキリとして最高です。

我が家でもシューズクロークをつくったのですが、狭い家なので内部が見えにくくなるような構造にはできませんでした(TДT)


玄関リビング一体型

広く見せたいという方には、玄関ホールとリビングの間の扉や廊下をなくし、玄関リビングを一体化した間取りの方法もあります。

玄関リビング一体型で注意すること

玄関リビング一体型にする場合、空調の効きが悪くなることや玄関の扉を開けた時に外からでもリビングが見えてしまうことに注意が必要です。

これは極端な話なのですが、リビングのソファでくつろいでる時に子供が玄関を開けて、家の前の道を歩いてる人と目が合うなんて事は嫌ですよね。

気になるけど一体型にしたいという方は、玄関の扉の位置をずらしたり、外構をつくる際に中が見えにくくなるように塀をつくるなど、対策はいくつもあるのでその点を気をつけておけば問題ありません。

私の場合は変かもしれませんが、玄関リビング一体型がどうも安い賃貸アパートのワンルームを思い出してしまい(実際は全然違うと思いますが)嫌だったので、玄関とリビングには絶対扉が欲しいという考えでした。今まで間取りはワンルームよりも絶対に1K派だったので。

リビングへの扉

玄関リビング一体型に書いた事と重なりますが、玄関を入って正面にリビングへの扉があると、大きなガラスが入っているものを使っていたりそもそも扉を開けていたりする場合、来客者が来たときにリビングが見えてしまうといった事になります。

そのため、大きなガラスがある場合はすりガラスにしておいたり、玄関から入って見えてしまう正面から扉の場所を変えたりと注意しておく必要があります。

我が家では光をより多く透して部屋が明るくなるようにするため、玄関に入って正面に大きなガラスの入った扉がきてしまいましたが、すりガラスにして来客者の人目はそんなに気にならなくなったので満足しています。

玄関ホールのトイレ

トイレが玄関ホールにある間取りになると、来客者が来た際に家族が玄関で話をしてるとトイレに出入りしにくい事があります。

気になるけど場所の変更が難しいという方は、トイレの向きを変えて扉が玄関に入ったときに見えないところにするだけでも大きく変わりますので検討できそうなら考えてみられるのもよいかと思います。

玄関ホールの階段

階段の位置は、多くの方が悩まれているのをよく見聞きます。玄関ホールに階段をつくるか、リビングに階段をつくるか非常に迷います。

玄関ホールの階段のメリット

・リビングの空調を保ちやすい。

・リビング階段に比べて一階の生活音が二階に聞こえにくい。

・子供が友達、恋人を連れて来た時にいちいちリビングを片付けたり、気を使わなくよい。

玄関ホールの階段のデメリット

・来客者が玄関にいる際に二階への行き来がしづらい。

・子供がリビングを通らず二階の部屋に行けるので行動が把握しづらい。

・構造上、リビングに階段をつくる場合と比べて二階の廊下面積が増える可能性がある。(大きい家を建てれない場合は廊下の面積を少しでも抑えたいのでデメリットといえます)

階段に関して、私の場合は予算の関係上、標準の建築延床面積内で出来るだけ部屋を広くしたかったので二階の廊下の面積を少なくできるリビング階段にしました。

リビング階段の最大のデメリットともいえる空調を保ちにくい点に関しては扉を設置したり、突っ張り棒でカーテンをつけるなどすればある程度解消できます(′∀`)

階段についてはこちらの記事にも書いていますのでよろしければご参考頂ければと思います。

階段や廊下の間取りで後悔したくない!直線階段や廊下のデメリット
注文住宅で間取りを決める際には、階段の構造や廊下の面積も非常に重要な箇所となります。

みなさんも間取りで失敗や後悔しませんように。。。