インターネットや不動産の店舗で家や土地を探していると、まれに掘り込みガレージや掘り込み式車庫という言葉を目にすることがあります。
堀り込みガレージとはどういうガレージなのか。
そこで今回は、堀り込みガレージについてメリットとデメリットを書いていきます。
掘り込みガレージ(車庫)とは
掘り込みガレージとは、道路よりも土地の地面が高くなっており、その土地の地面の下に掘り込まれた空間のことを言います。掘り込み式駐車場やボックスガレージとも呼ばれていると思います。
このガレージは高台にある住宅街などでよく見かけることがあります。
売られている土地に初めから掘り込みガレージがつくられていることもありますが、基本的には自分たちで業者に頼んでつくってもらうことになります。
掘り込みガレージ(車庫)のメリット
堀り込みガレージの良い点を6つご紹介します。
敷地を有効に使える
掘り込みガレージをつくるメリットとしては、まず土地の有効活用ができることです。
地面の下にガレージをつくるので、当然普通に土地の上にガレージをつくる場合よりも建物や庭などのための有効に使える敷地は広くなります。そのため、掘り込みガレージの上に広い庭をつくることもできます。
建物に関しては、掘り込みガレージの上の部分には建てれない場合もありますので注意が必要です。
ガレージにカーポート(屋根)をつくらなくて良い
掘り込みガレージは、地面の下になるので屋根があります。
地上のガレージでは雨よけや日差しよけをしたい場合は、カーポート(屋根)をつくらないといけません。
掘り込みガレージの奥から直接家の玄関のほうに上がる階段があれば、車から降りて家に向かうまで雨に濡れませんし便利です。
プライバシーが守られる
掘り込みガレージの上は道路よりも高くなっているため、道路を通行している人たちからは見えにくくなります。ですから、プライバシーが守られやすいといえます。
防犯面が良い
掘り込みガレージであれば、そのボックスの上・左右・後方がコンクリートの壁になっているので、あとは前方にシャッターをつければ車の盗難などの犯罪をある程度抑制できるので防犯面が非常に良いといえます。
倉庫として使える
掘り込みガレージは、自動車を駐車しない場合は物置きの倉庫としても使えます。
自転車やバイク置き場としても使えます。
外観が格好良い
これは人によって考えが違うとは思いますが、掘り込みガレージは外観が格好良く感じます。
何がいいのか上手く説明できませんが、とにかく格好良いです(o^-^o)私の考えは少数派かもしれませんが。。。
掘り込みガレージ(車庫)のデメリット
堀り込みガレージの悪い点を6つご紹介します。
ガレージの上に建物を建てることができない場合がある
メリットのところでも書きましたが、掘り込みガレージは地面の下を掘っていますのでその上に重量のある建物を建てることができない場合があります。
堀り込みガレージの上に建物を建てられるかどうかはハウスメーカーや外構業者、不動産屋などでしっかり確認しておく必要があります。
階段を上がり下りしなければならない
掘り込みガレージでは、家がその上になるので玄関まで行くのに必ず階段を上がらなければなりません。
これは小さい子どもや高齢者がいらっしゃるご家庭には特にデメリットといえます。
ベビーカーや車椅子をかついで階段を上がったり下りたりしなければならないので大変です。
工事費用が高い
掘り込みガレージは、一般的に道路と土地の高低差が2m~3m(土地のほうが高く)あればつくることが可能と言われていますが、地面を掘り頑丈なコンクリートの壁をつくらなければなりません。
その分地上のガレージに比べると、工事費用が高くなります。
固定資産税の課税対象になる
掘り込みガレージは、固定資産税の課税対象になる場合があります。
ガレージは、屋根や3方向以上の壁に囲まれているか、基礎がしっかり固められているかが固定資産税の課税対象の判断基準になるようです。
固定資産税については、こちらの記事をご参考ください。
虫が集まりやすい
堀り込みガレージは壁に囲まれているため、湿気が溜まりやすくなります。
そのため、ダンゴムシなどの虫が集まっていることが多いです。またクモの巣をはられることもあり、蛾などの虫がクモの巣にひっかかっていることもよくあります。
枯れ葉やゴミが溜まりやすい
堀り込みガレージでシャッターをつけていないと、風が強いときには何処からか枯れ葉やゴミがガレージの中に入って溜まっていることがあります。
虫の処理と合わせて枯れ葉やゴミの掃除の手間がかかります。枯れ葉を放置していると、その周辺に虫がさらに集まりやすくなるので定期的な掃除が必須になります。
まとめ
掘り込みガレージ(車庫)の一番のメリットは、敷地を有効に使えるという点だと思います。
ただ、掘り込みガレージの上に建物を建てることができない場合もあります。
その場合には堀り込みガレージの上に庭をつくるなども可能ではありますが、掘り込みガレージをつくれば工事費用や固定資産税などの金銭面も考えなければなりません。
ビルトインガレージのメリットとデメリットについては、こちらの記事をご参考ください。