24時間換気システムの6つのメリットと9つのデメリット!

住宅設備

一昔前の建物は、窓を閉めきっていてもどこからかすきま風が吹くほど気密性は低いものでした。

しかし近年の建物では、高気密・高断熱が主流になっており、快適に住みやすいものとなっています。

ただ高気密・高断熱であるがゆえに、『換気』が重要になっています。

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24時間換気システムとは

住宅展示場に行くと、大半のハウスメーカーで『24時間換気システム』を説明されます。

この24時間換気システムとは何か。

 

24時間換気システムとは、

24時間換気システムとは、24時間連続して、機械式に換気を行うシステムのこと。
従来は高気密住宅を中心に取り付けられていたが、シックハウス防止を主な目的に、2003年(平成15年)7月の建築基準法改正により、すべての住宅への設置が義務づけられた。住宅の場合、換気回数0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要。

出典元:24時間換気システム|SUUMO

 

上記の『シックハウス』はシックハウス症候群のことになります。



シックハウス症候群とは、

近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。

出典元:生活環境におけるシックハウス対策|厚生労働省

 

24時間換気システムは、この『シックハウス症候群』を防止することを目的に義務づけられた建物内の換気システムです。

この換気システムは、部屋の空気の半分以上を1時間で換気して入れ換えることが必要とされています。

 

24時間換気システムの種類

24時間換気システムには、3つの種類があります。

 

第一種換気

第一種換気は、換気をするための給気(外の空気の取り入れ)と排気(部屋の空気の排出)の両方を機械的に行う方法です。

第一種換気は、給気と排気の両方を機械的に行うためランニングコストが最も高くなります。

 

第二種換気

第二種換気は、給気を機械的に行う方法です。(排気は自然に排気口から排出する)

 

第三種換気

第三種換気は、排気を機械的に行う方法です。(給気は自然に給気口から取り入れる)

第三種換気を近年の住宅では、取り入れているケースが多いです。(我が家でも24時間換気システムは第三種換気になっています)

 

24時間換気システムのメリットデメリット

24時間換気システム(第三種換気)の住宅に、実際に住んで感じたメリットとデメリットを書いていきます。

 

24時間換気システムの6つのメリット

24時間換気システムのメリットには、

  • シックハウス症候群を防止できる
  • 結露が発生しにくい
  • 窓を開けて換気しなくても良い
  • 煙りや臭いが充満しにくい
  • 気分的に良い
  • 第三種換気はコストが安い

などがあります。

 

シックハウス症候群を防止できる

24時間換気システムのメリットはまず、もともとの目的でもあるシックハウス症候群を防止できることです。

気密性の高い部屋で、建材などから出る化学物質を知らず知らずのうちに体内に吸い込んでいたらシックハウス症候群になってしまう可能性があります。

 

結露が発生しにくい

24時間換気システムの住宅では、結露が発生しにくいというメリットがあります。そのため、我が家では真冬でもほぼ結露が発生していません。

私の実家は24時間換気システムのない住宅なのですが、窓の結露が本当に凄かったです。結露が発生すると周辺からカビが発生するので、24時間換気システムの有難みを感じます。

 

窓を開けて換気しなくても良い

24時間換気システムのおかげで、部屋の空気は常に外気と入れ換わっているので窓を開けて換気しなくても良くなります。

料理中の煙りや臭いなども換気されるおかげで、消えるのが早く感じます。

窓を開けて換気しなくても良いのは、とくに寒い冬場にはメリットになります。

 

煙りや臭いが充満しにくい

『窓を開けて換気しなくても良い』のところでも書いていますが、24時間換気システムのおかげで煙りや臭いが充満しにくくなります。

また部屋ごとに給気口や排気口のどちらかがあるので、空気の流れがあり、換気が早いです。

24時間換気システムのない住宅ではトイレで換気扇をつけても、臭いが消えるまで結構時間がかかります。

 

気分的に良い

密閉された部屋で窓を閉めきっていると空気がよどんでいる気がして、外に新鮮な空気を吸いにいきたくなることがあったりします。

24時間換気システムで換気されていれば、部屋の空気が常にキレイな状態である感じがして気分が良くなります。

 

第三種換気はコストが安い

24時間換気システムの種類のなかでも第三種換気は一番コストが安いといわれています。

当然窓を開けて換気するだけのほうがコストは安いのですが、24時間換気システムの種類のなかでは第三種換気がコストが安くすむためメリットになります。



24時間換気システムの9つのデメリット

24時間換気システムのデメリットには、

  • 寒い
  • 乾燥する
  • コストがかかる
  • 風が強いとき音がうるさい
  • 雨風が強いときに雨水が入ってくる
  • 埃が溜まりやすい
  • 花粉症にはつらい
  • フィルター交換コストがかかる
  • 光熱費が高くなる

などがあります。

 

寒い

24時間換気システムの住宅に住んでわかったのですが、冬場になると異常に寒さを感じます。

空気の入れ換えをおこなっているので仕方ないのですが、寒すぎるときには24時間換気システムのスイッチを切りたくなることもあります。

ただ、寒いといっても外の風や古い住宅のすきま風が直接当たる寒さに比べれば全然マシです。

 

乾燥する

冬場になると乾燥しやすいですが、24時間換気システムの住宅に住んでとくにそれを感じます。

とくに冬場寝ているときには、加湿器が無いと翌朝喉を痛めることが多いです。

寒いときと同様に、換気システムのスイッチを切りたくなってしまう程です。

反対に言えば、湿気が溜まりにくいので良い点でもあるのですが。

 

コストがかかる

メリットのところで書きましたが、24時間換気システムの第三種換気はコストが安いです。しかし、安いながらも毎日ランニングコストがかかってきます。

24時間換気システムのない住宅で窓を開けて換気をすればコストは一切かからないので、そういった意味でデメリットとなります。

 

風が強いとき音がうるさい

普段は、24時間換気システムの給気口や排気口の音が気になることはほとんどありません。

しかし風が強いときには、「ゴゴゴォ」と音が鳴ってうるさく感じることがあります。

 

雨風が強いときに雨水が入ってくる

以前大型の台風が来たときの話ですが、雨風が非常に強かったので24時間換気システムのスイッチを切っていました。

ですがなんと排気口のほうから部屋のなかに、雨水が入ってきたのです。(雨水が入ってきたといっても、壁に少し垂れる程ですが)

そのときは本当に強い雨風だったのでたまたまだったのかもしれませんが、今後も注意して観察しておきたいところです。(壁紙に雨水の染みがついていたら最悪ですし)

 

埃が溜まりやすい

24時間換気システムでは給気口にフィルターが取り付けられています。
それによって外気のゴミや埃をカットして部屋のなかにキレイな空気を送り込んでくれます。

しかし、それでも給気口のある部屋には埃が溜まりやすいように思います。

外気を取り入れて空気を流しているので埃が少しずつ溜まるのは当然かもしれません。

住宅の周辺環境にもよるとは思いますが。

 

花粉症にはつらい

給気口にフィルターが取り付けられていますが、外気の不要な物質を100%カットしてくれるわけではありません。

この外気の不要な物質の代表として、花粉があります。これは花粉症の方にしかつらさがわかりませんが、春や秋には換気システムのスイッチを切りたくなってしまう時期でもあります。

 

フィルター交換コストがかかる

24時間換気システムのフィルターは数ヶ月で汚れてきます。フィルターが汚れてしまうと、換気効率が悪くなってしまうのでフィルターを交換する必要があります。

フィルターを交換するたびにコストがかかるので、デメリットとなります。

このフィルターがメーカーのものになると、結構高額だったりします。ホームセンターなどで似たようなフィルターがあれば、それを買ったほうが確実に安くすみます。(ホームセンターでフィルターを買うのはハウスメーカーの人に勧められました)

 

光熱費が高くなる

24時間換気システムは常に換気をしている状態になるので、夏場では冷房、冬場では暖房の効率が少しばかり悪くなります。

冷暖房機器の効率が悪ければ、それにともなってガスや電気代などの光熱費も高くなってしまいます。

 

まとめ

2003年7月の建築基準法改正で、24時間換気システムを住宅に取り付けることが義務づけられています。

24時間換気システムの住宅に実際に住んでみると、デメリットに感じることはいくつかあります。

ただ、シックハウス症候群を防止できるという大きなメリットがあることは重要です。

 

大きな窓が多い家のデメリットについては、こちら

大きな窓が多い家の8つのデメリットは?
注文住宅を建てるとなると、窓の配置や大きさも考えなければなりません。

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