注文住宅で設計士さんと間取りを考える際に、各部屋の窓の配置や大きさをどうしようかと悩まれる方も多いと思います。
浴室の窓も同様です。浴室に窓をつけるかつけないかは、とても重要な選択になります。
浴室に窓は必要なのか。不要なのか。
完成した家に住んでから、「やっぱり浴室に窓をつけておけば良かった」、「浴室に窓はいらなかった」と後悔したくないところです。
私は浴室に窓のあるマンションと浴室に窓のある一軒家、浴室に窓のないマンションと、それぞれ住んでいたことがあるので、その体験をもとに『窓がある浴室のメリットとデメリット』を書いていきたいと思います。
窓がある浴室のメリット
浴室に窓を配置した場合の良いところを7つご紹介します。
浴室の換気ができる
窓がある浴室の一番のメリットは、やはり換気ができることです。
浴室には湿気がたまりやすく、カビが生えやすいので窓を開けて換気ができるのはとても嬉しいことです。
浴室ではカビが一番の大敵です。
浴室の換気扇でも換気はできますが、窓を開けているときのほうが風が入り換気できている感じがしますし、換気扇で使う電気代を節約することができます。
浴室に採光が入る
窓のない浴室は採光が入らないため、日中でも薄暗く感じます。
窓がある浴室であれば窓の大きさにもよりますが、採光が入るため日中にシャワーをあびたりお風呂に入る際に浴室の照明をつけずにすみます。
また換気に加え、日当たりも良ければ、カビの発生を十分に抑制できます。
空気が流れるため夏場は重宝される
夏場は湿度がとくに高いため、浴室の窓は重宝されます。
お風呂に誰も入っていない場合には、浴室の扉と窓を開けて他の部屋の窓も開けておけば、風が入りやすく空気の流れが良くなります。
窓があると見た目がおしゃれ
窓のない浴室に比べ、窓のある浴室は見た目がおしゃれに感じます。
とくに横長や縦長の滑り出し窓などは、おしゃれに見えます。
窓から外の景色を見ながら入浴できる
窓から外の景色を見ながら入浴するには、よっぽど高台か周りに建物がない場合などに限られますが、こんなことができたら本当に癒されることでしょう。
庭に外からの視線を遮る目隠しがしっかりあれば、浴室の窓の前に庭木を植えてそれを見ながら入浴することだってできます。
大きな窓なら半露天の感覚を味わうことができる
熱いお湯につかりながら、窓を開けて顔や肩に当たる冷たい風は気持ちいいものです。
その窓から夜空が見れたら最高です。
小さい窓ではあまり実感ありませんが、大きい窓であれば半露天の感覚を味わうことができます。
窓があれば開放感がでる
浴室に窓をつければ、開放感が出ます。
反対に窓のない浴室の場合は、どこか圧迫感を感じてしまいます。
同じ広さの浴室でも、窓のある浴室と窓のない浴室では感覚的な広さが異なります。
窓のある浴室のデメリット
浴室に窓を配置した場合のデメリットを4つご紹介していきます。
下記のデメリットがどうしても気になる方は、窓のない浴室もしくは小さい窓にするなどの検討をしたいところです。
窓があると冬場の浴室が寒い
窓のある浴室は、窓のない浴室に比べて寒いです。
窓を閉めていても、やはり窓と壁では気密性が違います。
冬になると、「窓なしにしとけば良かった」、「窓を小さくしておけば良かった」と後悔している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
窓からの視線が気になる
浴室に窓をつける場合、すりガラスにされる方も多いと思います。
ただすりガラスにしても、シルエットなどが見えてしまうので気にされる方にはデメリットとなります。
そしてすりガラスの場合、窓を閉めていれば中から外の景色が見れません。また浴室の照明で、外からでも今お風呂に入っていると知られてしまうことだってあります。
一方透明ガラスはよっぽど周りの立地が良いところでない限り、どこから見られてるかという不安が出てしまいます。
建築費用が高くなる
浴室に窓をつければ、窓の費用がかかります。
注文住宅で窓をつけることが標準でない場合には、数万円も費用が高くなる可能性があります。
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外に音が漏れやすい
窓のある浴室では、窓のない浴室に比べると音が漏れやすいといえます。
例えばもし閑静な住宅街で浴室のすぐ外が道路などであった場合、お風呂に入りながら鼻歌でも歌っていたら通行人に聞かれてしまうことだってあるかもしれません。
まとめ
窓のない浴室のマンションにずっと住んでいたら、窓のある浴室に憧れを持ちます。(私はそうでした)
しかし窓のある浴室にも良い点だけでなく悪い点があります。
浴室に窓があれば良い点はたくさんありますが、一番の良い点はやはり換気が十分に出来ることです。とくに、夏場には浴室に窓があればとても助かります。
しかし窓をつけることで気密性が低くなり、冬場に浴室が寒くなってしまうという大きなデメリットがあることも知っておきたいところです。
大きい窓を多用した家の8つのデメリットは、こちらの記事をご参考ください。