ハウスメーカーの設計士さんとの間取りの打ち合わせのとき、場合によっては未来壁というものを提案されることがあります。
我が家でも未来壁を提案されました。
最近では未来壁を想定して、家を建てる人が増えてきているようです。
ですが未来壁にもメリットとデメリットはあります。我が家でも未来壁を想定して家を建てておくか迷いましたが、色々考えて結局未来壁にするのはやめました。
今回は、未来壁のメリットとデメリットについてを書いていきたいと思います。
未来壁とは
未来壁とは、家を建てるときに一つの部屋として間取りをつくっておき、その一つの部屋を将来二つの部屋にしたくなったときに間仕切り壁をつくって二つの部屋として使えるようにあらかじめ間仕切り壁をつくる想定をしておくことです。
つまり未来壁は、今ある壁ではなく将来つくられるであろう間仕切り壁になります。
例えば子供が1人のときに子供部屋一つの間取りで家を建てたとします。
将来に間仕切り壁をつくる想定をしておけば、いつか2人目の子供が出来たとしても後から間仕切り壁をつくることで一つの子供部屋を二つの子供部屋にすることができます。
間仕切り壁をつくる想定をしておくには、当然出入口の扉や窓、コンセントなどをあらかじめ一つの部屋に二つの部屋分を配置しておく必要があります。
未来壁についてはこちらの記事にも書いていますのでよろしければご参考ください。
LDKの間取りで後悔したくない!採光と畳コーナー
注文住宅で間取りを決める際に、営業の方から聞かれることがあります。
未来壁(間仕切り壁)をつくる4つのメリット
将来の生活スタイルに合わすことができる
未来壁のメリットとしてはまず、将来の生活スタイルに合わして部屋数を変更できることです。
家を建ててから
「2人目の子供が欲しくなった」
「趣味部屋が欲しくなった」
「親と一緒に二世帯で住むことになった」
「客室間が欲しくなった」
などといったときに、間仕切り壁をつくるだけで部屋数を一つ増やすことができます。
部屋を増やす工事費用が壁をつくる工事費用だけで済む
次に未来壁のメリットとして、部屋を増やす工事費用が間仕切り壁をつくる工事費用だけで済むことです。
未来壁の想定をしておけば壁をつくるだけで部屋が増やせるので、部屋の増改築の工事費用に比べるとかなり安く抑えられます。
一つの広い部屋としても使える
未来壁の想定をしていたとしても、将来壁をつくる必要がなくなった場合にはそのまま一つの広い部屋として使うことができます。
将来必要がなければ一つの広い部屋として使う、必要があれば二つの部屋に変更できる、というように二つのパターンに対応できるのはメリットといえます。
子供が大きくなってから二つの部屋にできる
もし子供が2人いても、小さいときには仲良く一緒の部屋で過ごしたいものです。
私も子供のときには1人で寝るのは嫌でした(//∇//)
子供が小さいときには一つの部屋として使い、子供が大きくなったら間仕切り壁をつくり二つの部屋に変更するということもできるのでメリットといえます。
未来壁(間仕切り壁)をつくる4つのデメリット
壁をつくる工事費用がかかる
未来壁をつくるデメリットとしてはまず、壁をつくる工事費用がかかることです。
メリットのところでも書きましたが、部屋の増改築工事をするよりは壁をつくるだけの工事のほうが費用は安く抑えられます。
しかし、家を建てるときにはじめから二つの部屋をつくっておけば、後から壁をつくる工事費用は当然必要ありません。
将来も壁をつくらずに一つの部屋として使う場合、出入口の扉が二つある
将来間仕切り壁をつくらずに一つの部屋として使う場合、部屋を広く使えるので、メリットではあります。
しかし、出入口の扉が二つある少し変わった部屋になります。
部屋に扉が二つあると落ち着かないですし、家具の配置も少し制限されることになるのでデメリットにもなります。
扉(建具)が二つ必要になるので費用が増える
もし未来壁を想定しておき、将来壁をつくらずに一つの部屋として使う場合、扉(建具)が一つ無駄になります。
扉(建具)の費用も数万以上しますので出来れば無駄になるものはつけたくないものです。
将来、間仕切り壁をつくって二つの部屋にする場合や、家を建てるときにもともと二つの部屋をつくる場合でしたら当然その扉(建具)は無駄にはなりません。
部屋が余ってしまうことがある
将来間仕切り壁をつくって二つの子供部屋にしても、子供が大きくなり1人が家を出たら一つの部屋が余ってしまいます。
となると、壁をつくらなかったら良かったと考えることもあるかもしれません。
これは未来壁だけの話ではありませんが、やはり部屋を多くつくりすぎても将来部屋が余るのならばもったいないことなのでデメリットとなりえます。
ただ子供のためなので仕方がないといえば仕方がないですが。。。
まとめ
未来壁は将来の生活スタイルに合わせて、部屋数・間取りを変えることができます。
一つの部屋のままでも使えますし、壁をつくって部屋を二つに分けることもできます。
しかし、壁をつくる費用が後から発生してしまうことや、一つの部屋として使う場合でも出入口の扉が二つになるなどデメリットになることもあります。
もちろん将来部屋が足らなくなって増改築をするよりは工事費用は安く抑えられますので、未来壁をつくるメリット、デメリットはその人の考え方にもよるかもしれません。
こちらの記事はユーティリティルームについて書いています。よろしければご参考ください。
ユーティリティルームの使用目的や間取りは?洗濯物を干したい!
注文住宅を購入するメリットの一つとして、間取りを自由に考えられることがあげられます。
にほんブログ村と人気ブログランキングの、ランキングに参加しております。