廊下がない家とある家がありますが、それぞれどのようなメリットデメリットがあるのでしょう。
私は廊下がない家(廊下が少ない家)とある家の両方に住んだことがありますが、どちらかいうと廊下がある家のほうが好みです。
マンションなどでは間取りが広い部屋や家賃が高い部屋であれば、玄関ホールから廊下がある場合が多いです。
今回は、廊下がない家のメリットデメリットを書いていきます。
廊下とは
基本的なことですが、そもそも廊下とは何なのでしょう。
廊下とは、建物内の細長い通路のこと。住戸内における廊下は、居室間を移動する観点から、廊下幅に配慮する必要がある。普通、1人が通行するには75cmほどあれば足りるが、車椅子での通行を考慮すると90~95cmほどが必要となる。また、廊下と居室間の段差などにも配慮したい。
出典元:廊下|SUUMO住宅用語大事典
廊下は移動するための通路となるので、大きい家であれば少なからず廊下が必要となってきます。
廊下がない家のメリット
建築費を減らせる
家を建てるときには、なにかと追加費用がかかってしまいます。
建築延床面積でも費用が増減します。
廊下を少なくしておけば、廊下分の建築延床面積を減らすことができます。
そのため、建築費を節約したい方は廊下のない間取りはメリットとなります。
部屋を大きくできる
土地の広さや費用面から建築延床面積に上限がある場合、廊下を少なくすることで、その分部屋を大きくすることができます。
部屋を大きくしたいけど、
土地が狭い。
これ以上費用がかかるのはちょっと。
という人は廊下を少なくする間取りにするのも、ひとつの手です。
動線が短くなる
廊下は各部屋に移動するための通路になりますが、廊下を挟むことで生活動線は長くなってしまいます。
廊下がなければ、部屋から部屋へ移動できるので生活動線が短くなります。
コミュニケーションをとりやすい
廊下がない間取りにしておけば、各部屋に行きたいときにリビングを移動することになります。
リビングを通って浴室や二階などに行くことになるので、家族が顔を合わせる機会が増えます。
もし廊下を経由して全ての部屋に行ける間取りであれば、家族で顔を合わせる機会が減少してしまう可能性もあります。
思春期の子供がいると玄関からリビングに行かず廊下を通って二階の自分の部屋に行くこともありえるので、顔を合わせる機会が少なくなってしまいます。
廊下を少なくしてリビングに階段をつくっておけば、嫌でもリビングを通らないといけなくなるので、家族間のコミュニケーションをとりやすくなります。
廊下がない家のデメリット
音やにおいが漏れやすい
廊下がない間取りになると、部屋と部屋がひっついていることが多いので音やにおいが漏れやすくなってしまいます。
トイレの音、電話の喋り声、食器を片付ける音など、気にされる人は廊下を挟んで各部屋をつくっておきたいところです。
また料理のにおいなども、部屋から部屋だと漏れやすくなりますが、廊下がある間取りであれば廊下を挟んでワンクッション置くことで漏れを緩和させることができます。
窮屈に感じる
廊下がない家に住むと、窮屈に感じることがあります。
玄関に入っていきなりリビングがある間取りと、廊下があり各部屋に繋がる間取りとでは、前者のほうが家が狭く感じてしまいます。
プライバシー面が悪くなる
廊下がない家は廊下がある家に比べると、家族間や来客者からのプライバシー面が悪くなってしまいます。
例えば廊下がある家の場合、自分がお風呂に入っているときに家族がお客さんをリビングに招いても、お風呂上がりにリビングに入らずに廊下を移動して自分の部屋へ行くことができます。
廊下がなければお風呂上がりにリビングを通らないと自分の部屋へ行けないなんてこともあったりします。
部屋をまたいでの移動が増える
廊下がない間取りになると、リビングを経由しなければ各部屋に行けないなんてことがあります。
例えば、
だと、リビングを必ず通らないといけなくなります。
またこの場合、自分の部屋へ行く前に外からの埃や汚れなどをリビングに持ち込んでしまうことになります。
であれば、廊下を経由して各部屋に行くことができます。
外からの埃や汚れもリビングに持ち込まずに自分の部屋へ行くことができます。
まとめ
個人的には廊下のない家よりも、廊下のある家のほうが生活しやすいと感じます。
土地や費用に余裕があれば廊下のある家をつくりたいところですが、廊下が多い家にもデメリットがあるのでどこを重視するかをしっかり考えておきたいところです。